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文行忠信(ブログ)

 

榎本義法個人のページ。市長の公式な立場は市のHPで。

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教えるということ
2020-05-30
「教える」ということ 出口治明
この著者の本、そして推奨本をいくつか読んだが、中には難しいものもあったがハズレはなかった。今回も同様。
 
このコーナーのタイトルはこの本の中からいただいた。
『脳は見栄っ張りなので、外部向けに情報を発信しようとすると、「下手な文章を書くと、カッコ悪い」という意識が働いて、情報を丁寧に整理するようになるのです。』
 
どうしても本は読んだあと記憶に残らない部分がある。
赤線を引いて再度開いたときに、ああそうだと思うことは日常茶飯事。
ということでアウトプットは始めたのだ。
 
以前読んだ本で、「精神科医が教える 読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑)というものがある。この本のなかにもアウトプット読書術というのがあった。『重要なのは、「おもしろい」「ためになった」を連呼してもだめで、具体的にどこがためになったのか、本の内容を要約しながら、相手に伝えることです』と。
一冊の本を要約するのは至難の業、あいにくその能力は持ち合わせていない。
 
さて、内容だが著者は教育の目的は二つ。
・自分の頭で考える力を養う。
・社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与える。
 
一つ目の自分の頭で考える力を養うは、お手本となる超一流の先人の著作を読んで、彼らの思考のプロセスを追体験し、他の人と議論を重ねながら、考える癖を身につけていく。これが、考える力を鍛える最も普遍的な方法だと。
例として、一流の選手というものは、しっかりとした基礎・基本の型を身につけていて、その上で、世界で戦うための独自の技を磨いているのと同じだと。
 
二つ目の、社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与えるは、最低限、現在の民主主義社会の根幹をなす次の7つの知識を教えるのが教育だと。
その7つは、①「国家」の基礎を知る。②「政府」の基礎を知る。③「選挙」の基礎を知る。④「税金」の基礎を知る。⑤「社会保障」の基礎を知る。⑥「お金」の基礎を知る。⑦「情報の真偽」を確かめる基礎を知る。
政治に関心を持つか関わるということだと思う。そして数字・ファクト・ロジックで考えるクセをつけるということ。
この本の中にも日本の置かれている現状が、データで示されている。
考えさせられますよ。
 
立命館慶祥高校の校長久野信之氏と対談が掲載されている。
この高校の取組は興味深い、特に修学旅行。
ベトナム、マレーシア、タイ、ガラパゴス、アメリカ、北欧、ポーランド・リトアニア、ボツワナの8コース。世界を支える人材の育成を目的にしている。
実はこの高校のPTA会長経験者を二人知っている。(関係ないが)
 
さて、情報を整理する方法として①人に話す。②書いた文章を人に見せる。
この言葉で、このコーナーが始まった。(いつまで続くか?)
人に教えることで自分も学ぶことができる。まさに。理解した、分かったは人に教えられてこそですね。
 
今、新型コロナの影響で子どもたちの学びが止まってしまっている。
オンライン授業等の対応ができていなかったことを悔やんでる。今回の件でどれだけこの国が遅れているかが浮き彫りになったのではないか。
 
それはさておき、「21世紀最初のエリート大学」として設立されたミネルバ大学は、校舎はなく世界7都市を移動しながら学ぶ全寮制、教師は「講義」も「テスト」もしない、授業はすべてオンラインでのティスカッションなのだそうだ。なぜオンラインなのに全寮制をとっているか興味がわきますね。それは、「ともに学ぶことが刺激になる」ためだそうです。6月1日から徐々に学校が再開されるが、ともに学ぶ刺激をあたえられる環境を早く整えてあげたい。
 
過日、取り上げた「教育格差」の著者松岡亮二さんとの対談もあります。
 
そして一つ考えさせられるのは、部下とのコミュニケーションは「就業時間内」に行うのが基本。飲みニケーションは日本独自のもで、なぜダメなのか?理由が四つあげてある。
①飲み会は、就業時間外に行うものだから
②お酒が嫌いな人、飲めない人もいるから
③グローバルには、「飲むのも仕事」といった風潮はないから
④公平性を欠くから
だそうだ。
否定はしないけど、人間観察が好きな私としては、飲み会は楽しい。
公平性を欠くからは、難しい問題。飲みに行けなくなる。
大人(?)の対応でいいと思うが・・・。
しかし、新型コロナの影響で家飲みが続きすぎていて、ちょっと悲しい。(笑)
 
「限界国家」
2020-05-28
『限界国家』人口減少で日本が迫られる最終選択 毛受敏浩
 
過去読の本です。
 
移民受け入れについて考える本。
 
今後の人口減少
2010年代は、△273万人
2020年代は、△620万人
2030年代は、△820万人
2040年代は、△900万人
2050年代は、△910万人
 
日本はすべての面で急速に縮小。国の仕組みそのものが大きく変わることが予測できる。
65歳以上の高齢者人口はすでに3,461万人 総人口の27,3%。
80歳以上の人口は1,000万人を突破。
2020年には1,173万人、さらに10年後の2030年1,571万人。
そこで今後問題なのは高齢者の一人暮らしの孤独死。
医師不足に岩手県・一戸町は、ベトナムで難関校を卒業したベトナム人女性を日本に呼び寄せ、日本語の専門学校に通わせて、その後、医大に入学させて地元で働いてもらうという遠大な計画を実施している。8年計画で2,000万円以上かけて育成する。
日本の年金制度は、27か国中26位(マーサー・メルボルン・グローバル年金指数)
最下位はアルゼンチンで、日本はインドや中国より下。
 
外国人労働者の受け入れは、日本のGDPを引き上げる。
受入れが120万人の場合、1,6%(8兆円)、300万人の場合は3,8%(20兆円)、1,000万人の場合は13,4%(71兆円)。
 
一方、日本から海外へ移住する人の数は増加傾向。
2015年10月現在、海外に住む日本人は132万人。
毎年1万人以上が新たに海外で永住者の資格を得ているが、2015年には前年費2万596人増と急増。
 
これ以上詳細を書くと長くなってしまうが、著者の主張は積極的に受け入れるべき。そうでないと日本の経済やあたりまえのサービスさえ供給されなくなる。
外国人の受け入れについては、犯罪や様々な懸念があるが、これは受け入れ側の問題もある。地域に根付くように受け入れ側の地道な活動・支援が必要。
 
受入れはできる限り親日のアジアの人を中心に。年数を区切る技能実習生ではなく家族で定住できるような施策を。
 
それでも次のデータについて日本は考えなおすべきところがあると思う。
 
ベトナム人青年の対日感情
来日前
「とてもよい」63%
「まあまあよい」34% 合計97%が好印象。
 
来日後
「とてもよい」8%
「まあまあよい」50%
「あまりよくない」37%
 
多くの技能実習生は、会社に知られることを恐れてアンケートにも協力したがらなかったとのこと。
日本をきらいになる技能実習制度に問題があると・・・。
シンガポールは移民の割合が4割近くを占める。経済面で多大な成果を上げていることは事実。
 
感想
以前から技能実習生制度については問題があると思っていた。日本国が低賃金の労働力を継続的に得られるような都合のいい制度。かれらはほぼ帰国後その技術を生かした仕事にはついていないだろう。
経済を回すには何とっいっても人口が問題。高付加価値の技術ももちろん大事だけれども、過去のデータを観れば人口が日本の経済発展に多大な影響を与えた。移民を受け入れに反対して人口が少なくなればそれなりの国を目指せばよいという人もいるかもしれないが、その前に社会システムが崩壊することは確実だろう。移民以外の対案を示せる人は正直いないだろう。しかしもっと深刻な問題は移民を増やしても持たない可能性もあること。海外の国々も少子化が進みそもそも日本に移民として来る人も少なくなる可能性は今後高くなる。
 
 
 
アワニー原則
2020-05-27
アワニー原則。
持続可能なまちづくりを目指すコミュニティ及び地域の原則を定めたもの。1991年、ヨセミテ国立公園のホテルアワニーで取りまとめられる。
 
コミュニティの原則(Community principles)
①すべてのコミュニティは、 住宅、 商店、 勤務先、 学校、 公園、 公共施設など、 住民の生活に不可欠なさまざまな施設・活動拠点をあわせ持つような、 多機能で、 統一感のあるものとして設計されなければならない。
②できるだけ多くの施設が、 相互に気軽に歩いて行ける範囲内に位置するように設計されなければならない。
③できるだけ多くの施設や活動拠点が、 公共交通機関の駅・停留所に簡単に歩いて行ける距離内に整備されるべきである。
④さまざまな経済レベルの人びとや、 さまざまな年齢の人びとが、 同じ一つのコミュニティ内に住むことができるように、 コミュニティ内ではさまざまなタイプの住宅が供給されるべきである。
⑤コミュニティ内に住んでいる人びとが喜んで働けるような仕事の場が、 コミュニティ内で産み出されるべきである。
⑥新たにつくりだされるコミュニティの場所や性格は、 そのコミュニティを包含する、 より大きな交通ネットワークと調和のとれたものでなければならない。
⑦コミュニティは、 商業活動、 市民サービス、 文化活動、 レクリエーション活動などが集中的になされる中心地を保持しなければならない。
⑧コミュニティは、 広場、 緑地帯、 公園など用途の特定化された、 誰もが利用できる、 かなりの面積のオープンスペースを保持しなければならない。 場所とデザインに工夫を凝らすことによって、 オープンスペースの利用は促進される。
⑨パブリックなスペースは、 日夜いつでも人びとが興味を持って行きたがるような場所となるように設計されるべきである。
⑩それぞれのコミュニティや、 いくつかのコミュニティがまとまったより大きな地域は、 農業のグリーンベルト、 野生生物の生息境界などによって明確な境界を保持しなければならない。 またこの境界は、 開発行為の対象とならないようにしなければならない。
⑪通り、 歩行者用通路、 自転車用道路などのコミュニティ内のさまざまな道路は、 全体として、 相互に緊密なネットワークを保持し、 かつ、 興味をそそられるようなルートを提供するような道路システムを形成するものでなければならない。 それらの道は、 建物、 木々、 街灯など周囲の環境に工夫を凝らし、 また、 自動車利用を減退させるような小さく細いものであることによって、 徒歩や、 自転車の利用が促進されるようなものでなければならない。
⑫コミュニティの建設前から敷地内に存在していた、 天然の地形、 排水、 植生などは、 コミュニティ内の公園やグリーンベルトのなかをはじめとして、 可能なかぎり元の自然のままの形でコミュニティ内に保存されるべきである。
⑬すべてのコミュニティは、 資源を節約し、 廃棄物が最小になるように設計されるべきである。
⑭自然の排水の利用、 干ばつに強い地勢の造形、 水のリサイクリングの実施などをとおして、 すべてのコミュニティは水の効果的な利用を追求しなければならない。
⑮エネルギー節約型のコミュニティをつくりだすために、 通りの方向性、 建物の配置、 日陰の活用などに充分な工夫を凝らすべきである。
 
とても素晴らしい原則だと思います。
 
すみません出典がわかりません。
調べれば判明するのですが、サボります。(笑)
 
14歳からの社会学
2020-05-25
『14歳からの社会学』 宮台真司
過去読の本で感想もその当時のもの。
Twitterもフォローしています。
いつも刺激的な発信を続けています。
 
さすがにタイトルの通りこちらは読みやすい。
でも難しいことを説明している部分もあります。
言葉が難しいのは理解するしか方法はないのだが・・・。
 
いくつか気になったキーワード
『共通感覚』
いちいちルールで決めなくてもみんなの「共通感覚」でしてはいけない事、モラルやマナーの範囲までルールで決めてしまうという流れ、これで本当に社会は良くなるんであろうか?本質をついている指摘だと思う。
罰を与えればいいという感覚だけでは社会は良くならないということ。
 
『衆愚政治』
「ぼくたちに政治の良し悪しを見極める力(選ぶ能力)がなければ、民主的な(みんなで決める)政治は、ぼくたちをかえって不幸にする。逆にいえば、民主的な政治でぼくたちが幸せになるには、条件がある。それは、「選ぶ能力」をぼくたちがちゃんと持つことなんだ。」
そのための情報開示をしっかりしてもらわないと・・・。
でもすべての責任は一人ひとりにある。
 
『感染動機』
人が学ぼうとするときに動機については三つあると言う。
一つ目が「競争動機」(勝つ喜び)
二つ目が「理解動機」(わかる喜び)
三つ目が「感染動機」(自分もこういうスゴイ人になってみたい)
私は学校で勉強だけでなく、三つ目の感染動機を中心とした理解動機の授業を社会人の方にしていただくのがよいと考えている。この本の中にもあるが、杉並の「よのなか科」これは個人の人脈を駆使した特別な成功事例かもしれないが・・・。
 
感染動機がなぜ素晴らしいのか?競争動機は勝った瞬間、理解動機は分かった瞬間、感染動機はスゴイ人に「感染」して何かをしている時間が、すべて喜びの瞬間になる。
だから「感染動機」が最も強い内発性を与える。「内発性」とは内側からわき上がる力だ。
そしていつかは感染してもらえる人間にならないと。
 
幸田露伴の「他力による自己革新」を思いだす。
他力による自己革新を成し遂げるには、良き師を認めその師に打ち込むことが必要なのである。
内発性というと少し違うかもしれないが、他力に頼る場合、偉い人に対して突っ張るのではなく、本当に溶け込んで尊敬することが必要だからである。
 
皆さん誰かに感染して喜びの中で生活していますか?
 
知的生活の方法
2020-05-24
『知的生活の方法』 渡部昇一
 
人間のみがなしうる生活が知的生活なのである。

「人間も動物と共通点がある以上、比較的に知から遠い面も生活にはある。それもけっして軽視することのできない重要なものなのであるが、そのほかに、どうしても知的生活の時間を加えてゆきたい。これが、とりもなおさず、生活の人間化ということなのである。」
 
私がせまくてもいいから書斎をもうけたいと思ったのは、渡部氏の影響である。
この著書以外にも多く生き方を考えさせられる著書がある。
今回、著者の思想については触れないが、私に書斎を与えてくれた人である。
 
生前に、講演前の控室でそのお話をさせていただき名刺交換をさせていただいたことがあった。
その際、お礼状がすぐに届いたときにはビックリした。遥かに私より多忙な方がすぐに手紙を送ってくれることは感動もの。
時間の使い方が徹底しているのであると思った。
 
しかし、氏は息抜きや飲酒を否定されていない。
それも必要な時間と・・・。
 
この本の中に私の心に突き刺さると言葉がある。
「あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。それはどんな本だろうか。それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。しかしあなたの本に古典がないならば、あなたはいくら本を広く、多く読んでも私は読書家とは考えたくない。」
果たして繰り返し読む本が何冊あるだろうか?
 
もちろん時々広げてみる本はある。すべてではないにしろ読み返す本となると・・・。
最近、読書中に過去に詠んだ本の話題があることがある、その時書棚からその本を探す。
これが書棚の良さ、魅力。
本棚に最終的に残る本がいい本の気がする。
その点では、もっと整理できると思っている。
 
乱読のセレンディピティ
2020-05-24
乱読のセレンディピティ 外山滋比古
 
(2014,7月の話)
最近、読書について考えている。
実は読書会を開こうと考えているからだ。
来週にはそのファシリテーター養成講座を受講予定である。
 
本を読む人間が好きである。
しかし、自分もそうであるがその読書を人生の中でいかに生かす?すなわち実践に結びつけるかが課題なのである。
 
この本には読書は生きる力を育むことと・・・。
そしてタイトルにもあるように乱読を推奨。
というか読書は乱読で良いと著者の考えを明らかにしている。
セレンディピティとは、思いがけないことを発見する能力
これが乱読の魅力らしい。
 
私の読書量が乱読にあたるかどうかはわからないが、本は読む方であろう。
それにしても読書論を読むなんて不思議かもしれないが、もっと読書の魅力があるのではないか? と探しているのかもしれない。
実は書店でもう一冊読書論を購入。
読書論の本は他にも本棚に沢山あるのだが(笑)
 
もう一冊も受講までに読了のつもりであるが、読書会で読みたい本を選ばなければならない。
これが結構難題。
どんな人がどんな本を読みたいかつかめない。
そんなことは気にせず選ぶしかないのだろうが、正直一抹の不安もある。
最近気になっている本を持っていくつもりであるが・・・。
 
おしゃべりが高度な知的活動と書いてある。読書会もみんなで意見を交わすことに効能があるのだとすれば少人数(適度な人数)が良いのかもしれない。さまざまな知識を入れるだけでなくそこから新たな思考や発想というものに結びつけていかなければ読書の効能はないのだと思う。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
読書会しばらく続けてみたが、市長になって休止中。
やり方はいろいろあるのだろうけど。
まあ、なんでも読めばいいんだよね。人も本も縁で広がっていくから。
 
『民主主義の源流 古代アテネの実験』
2020-05-24
『民主主義の源流 古代アテネの実験』橋場 弦
 
民主主義を生んだ古代アテネの話。
 
アテネの民主政発展の起動力となったモチーフはなんであるか。あえて言えば、それは「参加(パーティシペーション)」と「責任(アカウンタビリティ)」であったと。
 
できるだけ多くの民衆の参加は政治のアマチュアリズム。
「参加」の原則が市民たちを政治へといざなう呼び声であった。
 
政治家や役人の公的責任を、一般市民が苛烈なまでに追求し、その所在を明らかにし、彼らの行為に不正があれば容赦なく裁きの場に引き出し、処罰しようとする力も、常に民主制を動かしてきた。
 
現代の参加と責任はどうだろうか?
選挙へ行かず投票さえしない人、また一度投票したあと選ばれた人のその後のフォローさえしていないのではないか?
民主政の本質は何か?
民主政の確立のために様々な試行(悲惨な弾劾も含めて)があってたどり着いたのは、法(ノモス)を民会決議(プセフィスマ)とは厳密に区別し、そして前者が後者に対して優位にあることを明確に確認した。法の支配によって安定した統制のとれた統治を実現した。
成文法主義、基本法の最優位、法の下の平等という原則がこのころ確立している。
 
どこかの国のように時の政権によって法の解釈が変わるのはいかがなものか?
改憲手続きはハードルが高くていいと思うが、全く変える必要がないと盲目的に叫ぶのもどうかと思う。
 
このころ役人になるには専門技能や適性以前に、まず民主政アテネの市民としての適格性を問われた。現代はどうなのであろうか?市民としての適格性とは結局は人間性ということだろう。
古代ギリシアの市民は、あらゆる方面にバランスよく、しかもそこそこに能力を発揮することが、民主政を支える市民としてふさわしい生き方だと考えていたのだそうだ。
 
ペリクレスの有名な葬送演説に次の一文があるそうだ。
「われらのポリス全体はギリシアが追うべき理想の顕現であり、われら一人一人の市民は、人生の広い諸活動に通暁し、自由人の品位を持し、己の知性の円熟を期することができると思う。」
 
解説にはかなり厳しいことが並ぶので控えるが、それだけ責任が求められているし、責任を果たしてこそ、初めて自主独立の自由があるということですね。
 
投票率
2020-05-24
投票率
 
どうして投票率は下がり続けるのでしょうか?
 
私は日本が恵まれているからだと思っていました。
投票に行かなくても何も変わらないし、誰を選んでも生活は変わらないという理由だと・・。
 
データとすれば少し古いかもしれませんが、OECD加盟国の中でも1945年~2005年の投票率の低下が一番高い国はわが国。一方、デンマークやスウェーデンは、逆に上がっている。それだけではなく最初から高い。北欧各国は先進自由民主主義の中で最も高いと票率を実現している。
 
最初に選挙権を得たときに投票にいくか行かないかがその後の投票行動に大きく影響をしている。
 
アメリカなど社会の底辺に追いやられた層ほど、公式的な政治に参加する程度が低い。逆に教育的水準が高い人が本来もっと政治的活動をしてもいいのだが、逆に公式的な政治参加は減っているのが現状。
 
投票率は低いが民主主義への評価は高い。日本も92%近くの数字である。
 
昔チャーチルは、「民主主義は最悪の政治体制である。ただし今まで試行されてきたすべての政治体制をのぞき。」と言ったそうだが、民主主義の体制は評価しつつも選挙には行かない人が増え続けているという事実。
 
政治学者丸山眞男は、民主主義が民衆の活発な関与によって担われるためには、「どうしても国民の生活条件自体が社会的に保証され、手から口への生活にもっとゆとりが出来るということが根本だということにならざるをえません。」と言ったが、北欧の国の投票率と関連があるように思った。
 
そして丸山は幅広い意味での労働組合活動の重要性を言っていたが、長時間労働や失業の恐怖からなかなか難しいこともあげている。
なぜ、投票率が上がらないのか?もしかしたら非正規社員(会計年度任用職員)が増えて同じ会社の中でも立場が違う人がともに活動することもままならないと想像できる。北欧のように税金も高いが福祉も充実している。充実しているということは逆に関心も高まるのかもしれない。
 
日本のように借金(借金と言わに方もいる)が積みあがっていくばかりで、先への不安はつのるばかり。そして低負担中福祉という国家と国民の関係性が政治への関心を下げてしまっているのかも?
 
そして若い人は年金なんてもらえないと思っている人も多いのではないか?先行きへ不安を通り越してあきらめが、政治への無関心低投票率につながっているのでは?と思った。
 
誤解があっては困るし、良い悪いではなく、なぜ投票率は下がり続けるかを純粋に考えてみただけ。投票率が下がっても自由主義で低負担低福祉という自己責任を主張する人があってもそれは自由だ。でも投票率は上がらなくなるのかな?と予想される。
 
 
参照書籍
「政治はなぜ嫌われるのか」 コリン・ヘイ 岩波書店
「政治の世界」丸山眞男 岩波文庫
 
長の資質
2020-05-24
長の資質
 
1、先を見る力
2、情報を集める力
3、その情報を分析判断する力
4、問題点解決の選択肢から一つを選択する決断力
5、それを実行する実行力
6、生身の人間が行うことだから健康・体力
 
つまり陋習(ろうしゅう)を打ち破り、新しい価値を創造し、その中からよいものを残していく指導力を持ったリーダーが望まれますね。
 
そして明治維新を推進したリーダーたちは皆、下級武士。
かれらは天下を取ってやろうと野心を抱いてクーデターを起こしたのではなく、自分の最善を尽くしていく中で明治維新が成し遂げられていったわけです。
今日本各地にいるそれぞれが、一念を持ちその場で全力を尽くすことが、やがて国家をも動かしていくということを、維新のリーダーたちは教えてくれていると思うのです。
                           童門冬二(月刊致知2014年6月号)
 
教育格差 松岡亮二
2020-05-24
『教育格差』松岡亮二
 
何となく生まれた家庭によって教育の格差は存在していると思うのは誰でも感じているのではないか。
この本は、そのあたりの不確かな理解や思い込みも含めて認識を変えてくれる。
それは、データに基づき分析をされているので、否定できない実態が示されている。
親の学歴と子ども最終学歴相対的な格差。
 
そして近年格差が広がっているように感じている人も多いが、いつの時代も教育格差があり実態は変わっていないことは、課題を浮き彫りにしている。
 
しかしながら、世界各国と比較しても同じような状況であることも現実。
 
2000年代から都市部とそれ以外の地域格差もはっきり示されている。周りの環境も大きく影響していることが分かる。
 
教育における「生まれ」の影響を完全に除去した社会は一つとして存在しないのだ。換言すれば、実質的な身分のくびきから人々を解き放った社会は、少なくとも国際調査の対象国・地域については存在しないと。明言している。
 
現実を知ることによってさらなる格差が広がる可能性もある。対処できる親は行動を起こすかもしれない。
著者はそうした現実のなかで教育論議を可能にするための4カ条と具体的な提言を2つしている。
①価値・目標・機能の自覚化
②「同じ扱い」だけでは格差を縮小できない現実
③教育制度の選抜機能
④データを用いて現状と向き合う
 
提案1 分析可能なデータを収集する
提案2 教職課程で「教育格差」を必修に!
 
現状のままでいいということは、教育格差を肯定することになる。
では、改革案は?ということになるが、平等と自由というどちらを重視するかという価値観でも違ってくる。
 
著者は、一人ひとりの潜在可能性を最大化するための教育環境の整備が必要と訴える。
 
まったくその通りだと思うが、教育観はすべての人が同じではないので、議論も難しいと思う。
自分の人生を振り返るとみなそれぞれ、あの時こうしておけばよかったと思うことはあると思う。
それは環境なのか?受けた教育なのか?出会った先生なのか?それとも自分の責任?
一人ひとりの潜在可能性を最大化するための教育環境とは?
一生涯学び続ける人間を作りあげられることができる、ということだと個人的には思う。
格差解消にはむずびつかない結論で恐縮。
 
 

本棚の前の机

本棚の前の机
 

写真の書斎のタイトルについて

写真の書斎のタイトルについて
 
「本棚の前の机」の由来
思えば読書というものは贅沢な話だ。
新しい、または古くからの友人や先生が、いつでも傍らにいてくれ、私の知らぬ創造の世界を開いてみせてくれる。
しかも彼らは決して死なないのだ。「本棚の前の椅子 福原麟太郎」
 
ここからいただいて、椅子を机に代えた。(笑)
 
書斎の写真や本棚も少し前の写真です。整理できなく横積みが増えてしまっています。
 

今日の一言(過去、660日間の一言です)

今日の一言(過去、660日間の一言です)
フォーム
 
自分を追い込む
2013-11-14

平成25年11月14日

今日の一言(612)

『この豊かな時代に、新たな活路を開くには、自分を極限まで追い込める強さと勇気を持たなければなりません。』(『成功への情熱』稲盛和夫)

まだまだ追いこまないとだめだな・・・。

 
幸運は
2013-11-13

平成25年11月13日

今日の一言(611)

『幸運をエサにするような人は信じないこと。幸運は売り物でも、道具でもないのだから。』(『Good Luck』アレックス・ロビラ フェルナンド・トリアス・デ・ベス)

日々、自分で種まき、水やりです。きっとその先に・・・。

 
2013-11-12

11月12日(火)

今日の一言(610)

『情報弱者と情報強者の間では、「未来を見る力」に決定的な差が生まれてしまう。情報に鈍感な人が損をするのは当然のことなのだ。』(『ゼロ』堀江貴文)

昨日につづいてホリエモン。個人、企業、行政どれにも当てはまる。

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