5月9日(木)
今日の一言(423)
『ホヰットマンが歌ってゐるやうに、「これは書物ではない。これに觸れるものは人間に觸れるのだ」と、いふほど、作りものでない眞實な本であつてこそ、眞の讀書に望ましものであらう。』(高橋健二 『学生と読書』河合榮治郎編)
ということは超一流の人と直接あえないかもしれないが、本を通してふれあえるのである。
毎日、時代を超えて偉人に会えれば読書はいらないかもしれませんが。しょせん無理な話ですものね。
5月8日(水)
今日の一言(422)
『徳は量にしたがいて進み、量は識(しき)によりて長ず。故に、其の徳を厚くせんと欲せば、其の量を弘くせざるべからず。其の量を弘くせんと欲せば、其の識を大にせざるべからず。』(『菜根譚)
人徳はその人の心の広さに従って進み、その心の広さはその人の考え方に従って成長するものである。だから、人徳を高めようと思ったならば、その人の心を広くしなければいけない。その人の心を広くしようと思ったらば、その人の考え方を向上させなくてはいけない。
ということで、日々勉強。幅広い知識に裏付けられた大局観が大事。まだまだ日々精進が続くのである。
5月7日(火)
今日の一言(421)
『どんなスポーツ、芸術、芸道にも形はあるが、合理追及の結晶ともいうべきそれは、なぜか常に美しさをも備えている。だからこそ初心者にはまず形を教えるのだが、その意義は初心者に論理的に説明するのは難しい。従って頭ごなしに教える。人間道には無論どんなスポーツよりはるかに多くの形がある。これらは子供のうちに問答無用で叩き込まねばならないが、「個の尊重」とか「自由」の氾濫によりすっかり押し流された。その結果、世は私のゴルフのごとき自己流ばかりとなった。』(『この国のけじめ』藤原正彦)
基本的生活習慣なぞ理屈じゃないし、基礎的な学習も同じでしょう。
九九は小学校2年生で覚えなきゃならないのである。(笑)
でも九九の自己流考える小学2年生だったらすごいか?