議会への申し入れ。
一点目は、令和4年12月19日付で茂原議員が前日まで担当職員に答弁書を作成させておきながら一般質問を急遽取りやめた件について(私はこれはパワーハラスメントだと思います。)申し入れを行いましたが、その回答は「議長から注意しました。」でしたが、具体的な注意の内容と市議会としてどのような対策を講じられたか、又は、今後どのような対策を講じていくのか、具体的な回答を求めました。
議会回答要旨
茂原議員への注意の内容についてですが、今後このような事がないよう職員と内容を調整するよう十分注意してほしいという旨でした。
二点目は、同じく12月議会の茂原議員の一般質問で、「根拠を明確にしろというのは、不誠実な人間やよこしまの心を持っている人間が言い逃れをするときに好んで使う表現である」(市議会定例会会議録44頁)という極めて不適切な発言があったこと。また、「個人が心の中で思ったという主観の世界について根拠を示せと言われても、大半の人は根拠など持てなくても思ったり感じたりするのですから、それを明確にしろと言われても困ってしまうのが現実なのではないですか。ましてやそれを明確にしなければ、その後の質問は答えてもらえないなんていうのはあり得ない話ではないでしょうか。」という発言は、一般質問の内容が根拠に基づかないものであることを示しているものと考えられ、一般質問で取り扱うものとして不適切であると言わざるを得ません。
今後このようなことが無いよう、市議会として適切にご対応いただくとともに、具体的な対応策を回答いただけるよう議会に申し入れました。
この件に関しては幹部職員からも議員の対応について不信感を抱く声があり、曖昧な対応で決着させることは、後顧の憂いを残し、行政運営において支障をきたすおそれがあります。
富岡市議会基本条例の前文にもあるように、市議会は二元代表制の下、市民に選ばれた議員で構成する市の最高意思決定機関であり、同じく市民によって選ばれた市長と対等な関係に立つもので、市民の信託を受けた議事機関として、公正性及び倫理性を確保しながら、その責務を果たすことが求められていますので、誠実にご対応いただきますよう配慮をお願いするとともに、この申し入れについて、議員全員に向け周知していただきますようお願いしました。
回答要旨
途中で質問をやめたことについては、再質問のほとんどを行わないと判断したのであるのであるならば、当局に対して事前に通告することや謝罪があるべきであった。
(今日まで担当者に謝罪はありません。残念ながらその心のうちは推して知るべし。)
今後こうしたことがないように次期の議会に委ね議会改革検討委員会において検討を講じるように引継ぎを行っていただけるそうです。また一般質問の在り方も同様に次期の議会に委ね同様に議会改革検討委員会で対策を講じるよう引き継いでくれるとの旨を回答いただきました。
※参考 富岡市議会基本条例前文
市議会は、二元代表制の下、市民に選ばれた議員で構成する市の最高意思決定機関であり、同じく市民によって選ばれた市長と対等な関係に立ち、立法機能及び監視機能を十分に発揮しながら、日本国憲法に定める地方自治の本旨の実現を目指すものである。
地方分権改革の進展及び人口減少と少子高齢化を要因とする社会情勢の変化に伴い、市議会は、市民の信託を受けた議事機関として、これまで以上に公正性、倫理性及び透明性を確保しながら、その責務を果たすことが求められている。
私たち富岡市議会は、主権者である富岡市民の意思を市政に適切に反映し、将来にわたり市民福祉の向上と豊かなまちづくりを目指すとともに、市議会として独自の運営ルールを定め、不断の議会改革を進めるため、市議会についての最高規範である「富岡市議会基本条例」をここに制定する。