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文行忠信(ブログ)

 

榎本義法個人のページ。市長の公式な立場は市のHPで。

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近代日本の政治家
2020-07-12
近代日本の政治家 岡 義武
 
再読、赤線を引いたところ中心に。
 
この本は、5人の政治家について書かれている。
初代首相・伊藤博文
「民衆政治家」大隈重信
「平民宰相」原敬
挫折の政治家・犬養毅
最後の元老・西園寺公望
 
伊藤博文
伊藤の死後に尾崎行雄は評して、伊藤のしたことは過失はあっても悪意はなかった、「公明正大な見地」から国政にあたったことはよく判っていた、「あれ位に公平に国家の為を思えば、まず立派な政治家といってよかろう」といっている。
 
伊藤が一旦困難な状況に遭遇した場合に闘志に不足して妥協にながれたことは、「八方美人主義」であるとか、信頼できないとか、さまざまの批判を招いた。そのような批評はたしかに免れがたい。しかし又、抵抗の少ない場合には彼は持前の強い自負心に支えられて、邁進した。そして、その場合には、状況に対する彼のゆたかな判断力は生かされ、数々の業績が生み出されたのであった。
 
伊藤は読書を甚だ好んだ。和漢書のほかに力めて外国語の新聞・雑誌・書物を読み、時折はみずから丸善の行って洋書を猟ったりもした。また、多忙の中にありながら、漢詩をつくって楽しむこともした。
 
 
大隈重信
この本で一番覚えておくべきことが次のこと。
五代友厚(薩摩藩出身の政商)は大隈に書翰送って、以下五条の忠告を試みている。
一部省略するが、次の通り。
①「愚説」「愚論」に我慢して耳を傾けられたい。
②自己と同地位でないものの意見が閣下の意見と大同小異の場合には、常にそのものの意見を賞めて、それを採用されよ。
③怒気・怒声を慎まれよ。部下が閣下に及ばないことを知りつつ、しかも、怒気を現わし、怒声を発するのは徳望を失うだけで、何も益もない。
④事務に裁断を下すのは、時期の熟するのを待ってされよ。
⑤閣下がある人間を嫌えば、その者も閣下を嫌うであろう。それ故、自分の好まない人間とも交際するように力められよ。
 
できるかぎり守るようしているが、他人さんがどのように思っているかは不明。
 
 
原敬
彼にとって何よりの関心事は政友会の党勢を拡大・強化することであり、そのような彼は、ブルジョア・地主の利益の擁護者であり得ても、民衆の僕ではあり得なかったのである。
犬養の章に赤線を引いた形跡がなかった。
もう一度読むべきか?
 
 
西園寺公望
西園寺は原田熊雄との話の中で、「よくこの頃大衆々々と言ふが、贅沢から進歩もあり、文明も向上してゐるのだから、その辺は為政家もよほど考えなければならん」といったりした。これらの談片にも、彼の貴族趣味が現れている。
 
 
いちばん守るべきは五代友厚の大隈への箴言だろう。
 
「空気」の研究
2020-07-11
「空気」の研究 山本七平
 
再読本。
海軍提督三部作を読んだ後、どうしてももう一度ひらきたいと思った。
 
『連合艦隊司令長官の戦後の言葉はどうか。「戦後、本作戦の無謀を難詰する世論や史家の論評に対しては、私はああせざるを得なかったと答うる以上に弁疏しようと思うわない」であって、いかなるデータに基づいてこの決断を下したのかは明らかにしていない。それは当然であろう。彼が、「ああせざるを得なかった」ようにしたのは、「空気」であったから。』
 
このようにこの国、様々な組織での決定は、「空気」によって決まってしまっているというもの。
 
『一体、以上に記した「空気」とは何であろうか。
それは非常に強固でほぼ絶対的な支配力をもつ「判断の基準」であり、それに抵抗するものを異端として、「抗空気罪」で社会的に葬るほどの力をもつ超能力であることは明らかである。以上の諸例は、われわれが「空気」に順応して判断しているのであって、総合された客観情勢の論理的検討の下に判断を下して決断しているのではないことを示している。』
 
心当たりありませんか?
 
一方、この「空気」を崩壊させるのが、「水」であると。
「水を差す」ということだそうだ。
 
『水は今置かれている自己の「現況」を語ったにすぎないわけである。』
 
『われわれの通常性とは、一言でいえばこの「水」の連続、すなわち一種の「雨」なのであり、この「雨」がいわば、“現実”であって、しとしとと降り続く“現実雨”に「水を差し」続けられることによって、現実を保持しているわけであるしたがってこれが口にできないと“空気”決定だけになる。』
 
空気と水とても興味深いですね。
 
自分の組織やその周りは、「空気」で決まっていませんか?
 
 
 
スマイルズの名著『品性論』
2020-07-08
『昔から、「あえて自分の意見をまとめようとしないのは卑怯者、やろうと思えばできるのにそうしないのは怠け者、そして自分の意見が何もないのは愚か者」だと言われています。』
(スマイルズの名著「品性論」 サミュエル・スマイルズ)
 
自分事として・・・。
 
「打たれ強く生きる」 城山三郎
2020-07-05
 
短いエッセイ集。
一部抜き取ると真意が伝わらなくなる可能性もあるが。
危険そうなのは除いておいた。
 
鈴木健二さんの話
死の危機から脱け出せたのは、生命力への強い信仰とともに、いついかなるときも、そうした強い好奇心を失わなかったためである。
それになによりも読書好き。膨大な読書量が人生とは何かということを語りかけてくる。歴史には、こんなみじめな環境、こうした強い生き方もあったと、ふるいたたせてくれる。
無数の人生を極限まで追体験でき、そこから生きる知恵、生きのびれる心を学びとる。読書の功徳である。

人間の好き嫌い
人生とはよくしたもので、耐えている中に、さまざまに得るところが出てくる。人間の好悪や評価についての変化も、そのひとつである。
人間とは奥の深い存在である。
 
鹿之助の男ぶり
権力や贅沢に心ゆらぐようでは、打たれ強い男になれるはずがない。
 
理屈の得失
理屈通りに事が運ぶものなら、この世は人間の国ではなく、神の国になってしまう。感情が介入するから、この世はおかしく、悲しく、腹立たしく――つまり人間の世界となる。
 
この二年で、打たれ強くなりました。(笑)
 
「山本五十六」 阿川弘之
2020-07-05
 
海軍提督三部作、これで三部すべて読了。
過去2作も長かったが、これは上下2冊。なかなか手ごわかった。
 
なぜこの3部作を読むことになったのかは、米内光政を読んだことをFacebookに書いたことに、支援者のかたからダイレクトメッセージが届いた。
井上成美と山本五十六も是非読んでほしい。そして、3人のなかで誰が好きかご一報をとのことであった。
 
10冊近く別の古本を注文して積読状態であったが、優先して読み始めた。
 
戦争をなぜ止めるとこが出来なかったのか?
 
結果が想像できたこの三人はすべて同じ気持ちを持っていたと思う。
しかし、山本五十六を読んで彼は軍人だったんだということがよくわかった。
軍人のたるもののその使命感というのは、どこかの場面で前に突き進むことを避けられないものがあるのだろうと。
 
昨年の東日本台風や今般の新型コロナへの対応など、日々迷いながらも迅速に判断し対処しなければならない立場とすれば、日常と非日常において何を優先してどのような行動をとらなければならないか改めて考える機会をいただいた。
 
それと一人の人間の魅力これを高めたいと思った。
 
山本は、どんな困難な問題にぶつかっても、苦悩の色を見せず、ケロリとしていたそうだ。
 
PS ご推奨された方に返信。米内光政が一番好きと。三人の簡単な分析を添えて。
 
誠心誠意、嘘をつく
2020-06-25
※過去読
 
「誠心誠意、嘘をつく」自民党を生んだ男・三木武吉の生涯 水木楊
 
いま、このような政治家はいないのだろうなと思う。
大義のために動く男。
 
自由民主党は発足してから一か月後、神田の共立講堂で新党激励演説会が開かれたとき、病臥に臥せたままだった三木は、家人が止めるのも振り切って演説会場に赴いた。
「亡くなった緒方君にしろ、大野君にしろ、かく言う私にしろ、今のような自由民主党を作り出そうとして努力したのではありません。形の上では確かに強力な政党でありますが、どこに清新さがあるのか。われわれは急場の間に合わせに、旧態依然たる民主党と自由党を解党して、寄木細工のように『自由民主党』と名づけただけのことだ。私は、今のような党は二、三年のうちにぶっつぶれると思っておる。」
 
「強力にして清新、時勢に鋭敏な感覚、政策に新しい創意のできる進歩的思想がいま求められているのであります。具体的に言うなら、政党を若返らせなければならん。みなさんもご覧になって分かるだろう。総理大臣鳩山一郎は七十三歳、かく言う三木武吉は七十二歳だ。大臣、総務には七十代、八十代というのがざらにおる。六十代で若いと言われ、五十代で少壮とか若手とか呼ばれている。一体こんなことで清新と言えますか。年寄りは時代感覚がずれている。ずれていることに気づかない。情けない話です。実はこの私もそうだが。」
 
「そこで、私は自由民主党を十年若返らせるべきと考える。いや十年ではまだ足りん。五十代の人が上に立たないと、国民に納得してもらえる政治はできん。いきなり七十代から五十代に引き下げることが難しいというなら、せめて六十代を党のキャップにし、五十代を中堅としたいのであります。」
 
「私がこう言うと、年寄り連中は怒って、三木のやつ、政党を次々につぶしたうえ、今度は俺たちの首を切るのか。早く死んでしまえばいいなどというのだろうが、そうはいかない。死ぬときは必ず抱き合い心中で、年寄りをみな第一線から連れて行く。私は今後六カ月以内に必ず成し遂げて見せる。それが出来て初めて清新強力な政党ということができるのであります。」
 
三木武吉が亡くなったのは1956年(昭和31年)7月4日。第4回参議院選挙投票日の四日前。小生がこの小説を読了したのは、第24回参議院選挙投票日の前日。2016年7月9日。60年という時の流れで政権交代もあったし、それこそ
20代30代の政治家も出てきているが、この三木武吉のような政治家が育つ土壌はないように思う。
 
※読了してから時代は変わったところと以前のままも感じる。難しいですね。
 
井上成美
2020-06-24
阿川弘之の海軍提督三部作の2冊目。
 
この作品はリーダーシップというより。
信念を通して生き続けるということを考えさせられた。
どこかで曲げてしまう、誰かに甘えてしまうということはあると思うが、どんなに貧しくなろうとも徹底していき方をつらぬいたというと。
そして教養を身につけることを大切にし、人材を育てた生き方。
 
横須賀の長井というところで晩年を過ごした。
横須賀市は富岡市の友好都市。
公務で2度ほど訪問した。
次回は、この地区を訪れてみたい。
以前は、自宅が記念館として残っていたようだ。
楽しみが一つ増えた。
 
目先の役に立つだけの人間では、状況に大きな変化が起きた時自らの判断で対処することが出来ないヨと、よくいっていたそうだ。
 
最後になった山本五十六を読み進めている。
 
2020年6月30日にまたここで会おう 滝本哲史
2020-06-22
日経ビジネスの書評欄で知った本。
 
著者は若くしてこの世を去っている。
京都大学教授として伝説の講義をしていたそうだ。
その著者が東京大学で若者に講義したものを収録。
若い人にぜひ読んでもらいたいけど、うちの三姉妹は読まないだろうな。
読書ってそこが難しい。決してうちの娘たちが読書しないわけではないが、父親の薦める本を読めと言っても読まないと思う。
読書ってあくまでも自分が出会った本や、尊敬する人が薦めている本は手に取りやすい。
 
『民主主義の社会では、銃や鉄砲で政府を倒す必要はありません。まず「言葉」によって正しい認識にいたり、「言葉」を磨くことでその認識の確度を上げていく。そして「言葉」を使って相手の行動を変えていくことで、仲間を増やし、世の中のルールや空気を変えていくことが可能なんです。』
 
「正解」なんてものはない。
自分の人生は、自分で考えて、自分で決める。
そのための「思考の枠組み」として、リベラルアーツがある。
自分自身を拠りどころとするために、学べ!
 
前の本で人脈の話が出てきたが、この本では「仲間」としている。
『自分と違う属性の人間を集めることが大事』と。
『いろんな人がちょこっとずつ、あちこちで変化を起こすと、いつの間にか世の中が大きく変わるということです。』
 
これってまちづくりそのもの。
少し変化を加える人が何人いるかでその街の今後が変わる。
 
 
2012年の講義録、タイトルはその講義の際に再会を誓った日にちなのだが。
若い人は読むべきだと思います。おすすめ。
 
 
アフターコロナ時代の成長する人の条件
2020-06-14
「アフターコロナ時代の成長する人の条件」 本橋 聡
 
著者とはJCメンバーの紹介で知り合いになった。ご本人もJCOB。
 
上記の電子書籍を出したということ、しかも無料でダウンロードできるということを、メッセンジャーグループの投稿でしって早速DL。
 
彼は、うどん屋さんを経営するシミュレーションゲームも開発している。
 
とにかく、3つのグループ・組織に属しアフターコロナでは3つの名刺を持つこと。
これは決して三つの会社を持ちなさいという意味ではない。分野ごとに3人の師匠をもてるようにするということ。
これからは感性、先見力、人脈力。
 
アフターコロナは行政も大きく変わるというか変えなきゃいけない。
 
今後どうしようか考えている方には参考になると思いますよ。
特に若い方は。
 
 
 
米内光政
2020-06-13
「米内光政」 阿川弘之
阿川弘之氏の海軍提督三部作の一つ。
二冊目の「井上成美」を読了したので、一冊目の感想を。
最後の一冊は、「山本五十六(上下)」はこれから。
読む順番はこれでいいのかわからないが、それはそれ。
 
この米内光政は海相であり内閣総理大臣も務めた。そして最後の海相。
太平洋戦争の終結を探った人物。
お酒が強く女性にもてたそうで、演説はあまり上手ではなかったらしい。
人物的にはその魅力にとても惹かれる。
 
読売新聞の記事が紹介されている、「今国会以来注目すべき重大発言だ、米内大将の言葉を要約すると、(一)軍人は政治に関与すべからず、(一)国防あって政治なき国家は滅亡する、(一)政治の運用には独裁的方法を排撃する、といったものに解釈して好い」ここに氏の信条があらわされているのではないか。
 
当時のなぜ?戦争は止められなかったのか。考えさせられる一冊。止めることができたかもしれない人物から思考しよう。
 
 
本棚に「世界史の中から考える」高坂正堯(新潮選書)がある。
その中では、米内光政について元海軍士官で歴史家池田清氏の言葉を紹介している。「二つの点で戦争拡大に責任がある。」と。一つは上海出兵と二つ目が盧溝橋事件から半年後の「国民政府を相手にせず」という近衛内閣に同調してしまったとことだと。
 
米内の魅力も紹介しておこう。
男たるもの女にもてることは重要な美徳のひとつなのである。断るまでもないが、それはやたらに女に手を出すものとは違う。大体そうした下品な人間は女にもてはしないのである。彼は“働き蜂”ではなかった。朝八時に出勤し、午後四時には官邸に帰って来た。そうでなくては大事なことを考えられないのである。今日の上に立つ人に、是非、まねして欲しいと。
 
新型コロナ騒ぎで、夜のスケジュールがこの数カ月なくなった。
一昨年、昨年と毎日のように会合に出席していたことと比較すると上記の記述は考えさせられることが多い。政治家だからやむを得ないのだが。

指導者たるべきもののあり方を考えさせてくれる。
 

本棚の前の机

本棚の前の机
 

写真の書斎のタイトルについて

写真の書斎のタイトルについて
 
「本棚の前の机」の由来
思えば読書というものは贅沢な話だ。
新しい、または古くからの友人や先生が、いつでも傍らにいてくれ、私の知らぬ創造の世界を開いてみせてくれる。
しかも彼らは決して死なないのだ。「本棚の前の椅子 福原麟太郎」
 
ここからいただいて、椅子を机に代えた。(笑)
 
書斎の写真や本棚も少し前の写真です。整理できなく横積みが増えてしまっています。
 

今日の一言(過去、660日間の一言です)

今日の一言(過去、660日間の一言です)
フォーム
 
一気呵成
2013-12-17

平成25年12月17日(火) 今日の一言(645)

『昔から「鉄は熱しているうちに打て」とも言われるように、すべて物事も自分の気持ちの白熱している間に、一気呵成に仕上げることが、事を成就させるに当たって大切な秘訣と言ってよいでしょう。』(『修身教授録』森信三)

よし。

 
原因と結果
2013-12-16

平成25年12月16日(月) 今日の一言(644)

『すべてのものごとに、原因のないものはない。原因と結果は、いつも完璧な調和を保って対応した関係にある』(『幸せと成功への扉』ジェームズ・アレン)

ついていないのではないということ。どこかに原因が・・・。

 
2013-12-15

平成25年12月15日(日) 今日の一言(643)

 『人は徳に感ずる。情によって活きる。情の前にはいかなる苦労も忘れ、徳のためには死をも辞せぬものである。指導者は民衆のよくわからぬような理窟をこね廻したり、口角泡をとばして罵り騒ぐより、まずよく人情を解せねばならぬ。蕩然たる徳意、内に満ちて、おのずからそれが外に現れるようでなければならぬ。それでなければ革新など出来るものではない。』(『経世瑣言』安岡正篤)

ひろびろとした徳か?んー。人様が感じてくれることだけど・・・。

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