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榎本 義法
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文行忠信

 

タイトル 【脳は見栄っ張り】 タイトルの理由は5月30日に

タイトル 【脳は見栄っ張り】 タイトルの理由は5月30日に
フォーム
 
教えるということ
2020-05-30
「教える」ということ 出口治明
この著者の本、そして推奨本をいくつか読んだが、中には難しいものもあったがハズレはなかった。今回も同様。
 
このコーナーのタイトルはこの本の中からいただいた。
『脳は見栄っ張りなので、外部向けに情報を発信しようとすると、「下手な文章を書くと、カッコ悪い」という意識が働いて、情報を丁寧に整理するようになるのです。』
 
どうしても本は読んだあと記憶に残らない部分がある。
赤線を引いて再度開いたときに、ああそうだと思うことは日常茶飯事。
ということでアウトプットは始めたのだ。
 
以前読んだ本で、「精神科医が教える 読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑)というものがある。この本のなかにもアウトプット読書術というのがあった。『重要なのは、「おもしろい」「ためになった」を連呼してもだめで、具体的にどこがためになったのか、本の内容を要約しながら、相手に伝えることです』と。
一冊の本を要約するのは至難の業、あいにくその能力は持ち合わせていない。
 
さて、内容だが著者は教育の目的は二つ。
・自分の頭で考える力を養う。
・社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与える。
 
一つ目の自分の頭で考える力を養うは、お手本となる超一流の先人の著作を読んで、彼らの思考のプロセスを追体験し、他の人と議論を重ねながら、考える癖を身につけていく。これが、考える力を鍛える最も普遍的な方法だと。
例として、一流の選手というものは、しっかりとした基礎・基本の型を身につけていて、その上で、世界で戦うための独自の技を磨いているのと同じだと。
 
二つ目の、社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与えるは、最低限、現在の民主主義社会の根幹をなす次の7つの知識を教えるのが教育だと。
その7つは、①「国家」の基礎を知る。②「政府」の基礎を知る。③「選挙」の基礎を知る。④「税金」の基礎を知る。⑤「社会保障」の基礎を知る。⑥「お金」の基礎を知る。⑦「情報の真偽」を確かめる基礎を知る。
政治に関心を持つか関わるということだと思う。そして数字・ファクト・ロジックで考えるクセをつけるということ。
この本の中にも日本の置かれている現状が、データで示されている。
考えさせられますよ。
 
立命館慶祥高校の校長久野信之氏と対談が掲載されている。
この高校の取組は興味深い、特に修学旅行。
ベトナム、マレーシア、タイ、ガラパゴス、アメリカ、北欧、ポーランド・リトアニア、ボツワナの8コース。世界を支える人材の育成を目的にしている。
実はこの高校のPTA会長経験者を二人知っている。(関係ないが)
 
さて、情報を整理する方法として①人に話す。②書いた文章を人に見せる。
この言葉で、このコーナーが始まった。(いつまで続くか?)
人に教えることで自分も学ぶことができる。まさに。理解した、分かったは人に教えられてこそですね。
 
今、新型コロナの影響で子どもたちの学びが止まってしまっている。
オンライン授業等の対応ができていなかったことを悔やんでる。今回の件でどれだけこの国が遅れているかが浮き彫りになったのではないか。
 
それはさておき、「21世紀最初のエリート大学」として設立されたミネルバ大学は、校舎はなく世界7都市を移動しながら学ぶ全寮制、教師は「講義」も「テスト」もしない、授業はすべてオンラインでのティスカッションなのだそうだ。なぜオンラインなのに全寮制をとっているか興味がわきますね。それは、「ともに学ぶことが刺激になる」ためだそうです。6月1日から徐々に学校が再開されるが、ともに学ぶ刺激をあたえられる環境を早く整えてあげたい。
 
過日、取り上げた「教育格差」の著者松岡亮二さんとの対談もあります。
 
そして一つ考えさせられるのは、部下とのコミュニケーションは「就業時間内」に行うのが基本。飲みニケーションは日本独自のもで、なぜダメなのか?理由が四つあげてある。
①飲み会は、就業時間外に行うものだから
②お酒が嫌いな人、飲めない人もいるから
③グローバルには、「飲むのも仕事」といった風潮はないから
④公平性を欠くから
だそうだ。
否定はしないけど、人間観察が好きな私としては、飲み会は楽しい。
公平性を欠くからは、難しい問題。飲みに行けなくなる。
大人(?)の対応でいいと思うが・・・。
しかし、新型コロナの影響で家飲みが続きすぎていて、ちょっと悲しい。(笑)
 
「限界国家」
2020-05-28
『限界国家』人口減少で日本が迫られる最終選択 毛受敏浩
 
過去読の本です。
 
移民受け入れについて考える本。
 
今後の人口減少
2010年代は、△273万人
2020年代は、△620万人
2030年代は、△820万人
2040年代は、△900万人
2050年代は、△910万人
 
日本はすべての面で急速に縮小。国の仕組みそのものが大きく変わることが予測できる。
65歳以上の高齢者人口はすでに3,461万人 総人口の27,3%。
80歳以上の人口は1,000万人を突破。
2020年には1,173万人、さらに10年後の2030年1,571万人。
そこで今後問題なのは高齢者の一人暮らしの孤独死。
医師不足に岩手県・一戸町は、ベトナムで難関校を卒業したベトナム人女性を日本に呼び寄せ、日本語の専門学校に通わせて、その後、医大に入学させて地元で働いてもらうという遠大な計画を実施している。8年計画で2,000万円以上かけて育成する。
日本の年金制度は、27か国中26位(マーサー・メルボルン・グローバル年金指数)
最下位はアルゼンチンで、日本はインドや中国より下。
 
外国人労働者の受け入れは、日本のGDPを引き上げる。
受入れが120万人の場合、1,6%(8兆円)、300万人の場合は3,8%(20兆円)、1,000万人の場合は13,4%(71兆円)。
 
一方、日本から海外へ移住する人の数は増加傾向。
2015年10月現在、海外に住む日本人は132万人。
毎年1万人以上が新たに海外で永住者の資格を得ているが、2015年には前年費2万596人増と急増。
 
これ以上詳細を書くと長くなってしまうが、著者の主張は積極的に受け入れるべき。そうでないと日本の経済やあたりまえのサービスさえ供給されなくなる。
外国人の受け入れについては、犯罪や様々な懸念があるが、これは受け入れ側の問題もある。地域に根付くように受け入れ側の地道な活動・支援が必要。
 
受入れはできる限り親日のアジアの人を中心に。年数を区切る技能実習生ではなく家族で定住できるような施策を。
 
それでも次のデータについて日本は考えなおすべきところがあると思う。
 
ベトナム人青年の対日感情
来日前
「とてもよい」63%
「まあまあよい」34% 合計97%が好印象。
 
来日後
「とてもよい」8%
「まあまあよい」50%
「あまりよくない」37%
 
多くの技能実習生は、会社に知られることを恐れてアンケートにも協力したがらなかったとのこと。
日本をきらいになる技能実習制度に問題があると・・・。
シンガポールは移民の割合が4割近くを占める。経済面で多大な成果を上げていることは事実。
 
感想
以前から技能実習生制度については問題があると思っていた。日本国が低賃金の労働力を継続的に得られるような都合のいい制度。かれらはほぼ帰国後その技術を生かした仕事にはついていないだろう。
経済を回すには何とっいっても人口が問題。高付加価値の技術ももちろん大事だけれども、過去のデータを観れば人口が日本の経済発展に多大な影響を与えた。移民を受け入れに反対して人口が少なくなればそれなりの国を目指せばよいという人もいるかもしれないが、その前に社会システムが崩壊することは確実だろう。移民以外の対案を示せる人は正直いないだろう。しかしもっと深刻な問題は移民を増やしても持たない可能性もあること。海外の国々も少子化が進みそもそも日本に移民として来る人も少なくなる可能性は今後高くなる。
 
 
 
アワニー原則
2020-05-27
アワニー原則。
持続可能なまちづくりを目指すコミュニティ及び地域の原則を定めたもの。1991年、ヨセミテ国立公園のホテルアワニーで取りまとめられる。
 
コミュニティの原則(Community principles)
①すべてのコミュニティは、 住宅、 商店、 勤務先、 学校、 公園、 公共施設など、 住民の生活に不可欠なさまざまな施設・活動拠点をあわせ持つような、 多機能で、 統一感のあるものとして設計されなければならない。
②できるだけ多くの施設が、 相互に気軽に歩いて行ける範囲内に位置するように設計されなければならない。
③できるだけ多くの施設や活動拠点が、 公共交通機関の駅・停留所に簡単に歩いて行ける距離内に整備されるべきである。
④さまざまな経済レベルの人びとや、 さまざまな年齢の人びとが、 同じ一つのコミュニティ内に住むことができるように、 コミュニティ内ではさまざまなタイプの住宅が供給されるべきである。
⑤コミュニティ内に住んでいる人びとが喜んで働けるような仕事の場が、 コミュニティ内で産み出されるべきである。
⑥新たにつくりだされるコミュニティの場所や性格は、 そのコミュニティを包含する、 より大きな交通ネットワークと調和のとれたものでなければならない。
⑦コミュニティは、 商業活動、 市民サービス、 文化活動、 レクリエーション活動などが集中的になされる中心地を保持しなければならない。
⑧コミュニティは、 広場、 緑地帯、 公園など用途の特定化された、 誰もが利用できる、 かなりの面積のオープンスペースを保持しなければならない。 場所とデザインに工夫を凝らすことによって、 オープンスペースの利用は促進される。
⑨パブリックなスペースは、 日夜いつでも人びとが興味を持って行きたがるような場所となるように設計されるべきである。
⑩それぞれのコミュニティや、 いくつかのコミュニティがまとまったより大きな地域は、 農業のグリーンベルト、 野生生物の生息境界などによって明確な境界を保持しなければならない。 またこの境界は、 開発行為の対象とならないようにしなければならない。
⑪通り、 歩行者用通路、 自転車用道路などのコミュニティ内のさまざまな道路は、 全体として、 相互に緊密なネットワークを保持し、 かつ、 興味をそそられるようなルートを提供するような道路システムを形成するものでなければならない。 それらの道は、 建物、 木々、 街灯など周囲の環境に工夫を凝らし、 また、 自動車利用を減退させるような小さく細いものであることによって、 徒歩や、 自転車の利用が促進されるようなものでなければならない。
⑫コミュニティの建設前から敷地内に存在していた、 天然の地形、 排水、 植生などは、 コミュニティ内の公園やグリーンベルトのなかをはじめとして、 可能なかぎり元の自然のままの形でコミュニティ内に保存されるべきである。
⑬すべてのコミュニティは、 資源を節約し、 廃棄物が最小になるように設計されるべきである。
⑭自然の排水の利用、 干ばつに強い地勢の造形、 水のリサイクリングの実施などをとおして、 すべてのコミュニティは水の効果的な利用を追求しなければならない。
⑮エネルギー節約型のコミュニティをつくりだすために、 通りの方向性、 建物の配置、 日陰の活用などに充分な工夫を凝らすべきである。
 
とても素晴らしい原則だと思います。
 
すみません出典がわかりません。
調べれば判明するのですが、サボります。(笑)
 
14歳からの社会学
2020-05-25
『14歳からの社会学』 宮台真司
過去読の本で感想もその当時のもの。
Twitterもフォローしています。
いつも刺激的な発信を続けています。
 
さすがにタイトルの通りこちらは読みやすい。
でも難しいことを説明している部分もあります。
言葉が難しいのは理解するしか方法はないのだが・・・。
 
いくつか気になったキーワード
『共通感覚』
いちいちルールで決めなくてもみんなの「共通感覚」でしてはいけない事、モラルやマナーの範囲までルールで決めてしまうという流れ、これで本当に社会は良くなるんであろうか?本質をついている指摘だと思う。
罰を与えればいいという感覚だけでは社会は良くならないということ。
 
『衆愚政治』
「ぼくたちに政治の良し悪しを見極める力(選ぶ能力)がなければ、民主的な(みんなで決める)政治は、ぼくたちをかえって不幸にする。逆にいえば、民主的な政治でぼくたちが幸せになるには、条件がある。それは、「選ぶ能力」をぼくたちがちゃんと持つことなんだ。」
そのための情報開示をしっかりしてもらわないと・・・。
でもすべての責任は一人ひとりにある。
 
『感染動機』
人が学ぼうとするときに動機については三つあると言う。
一つ目が「競争動機」(勝つ喜び)
二つ目が「理解動機」(わかる喜び)
三つ目が「感染動機」(自分もこういうスゴイ人になってみたい)
私は学校で勉強だけでなく、三つ目の感染動機を中心とした理解動機の授業を社会人の方にしていただくのがよいと考えている。この本の中にもあるが、杉並の「よのなか科」これは個人の人脈を駆使した特別な成功事例かもしれないが・・・。
 
感染動機がなぜ素晴らしいのか?競争動機は勝った瞬間、理解動機は分かった瞬間、感染動機はスゴイ人に「感染」して何かをしている時間が、すべて喜びの瞬間になる。
だから「感染動機」が最も強い内発性を与える。「内発性」とは内側からわき上がる力だ。
そしていつかは感染してもらえる人間にならないと。
 
幸田露伴の「他力による自己革新」を思いだす。
他力による自己革新を成し遂げるには、良き師を認めその師に打ち込むことが必要なのである。
内発性というと少し違うかもしれないが、他力に頼る場合、偉い人に対して突っ張るのではなく、本当に溶け込んで尊敬することが必要だからである。
 
皆さん誰かに感染して喜びの中で生活していますか?
 
知的生活の方法
2020-05-24
『知的生活の方法』 渡部昇一
 
人間のみがなしうる生活が知的生活なのである。

「人間も動物と共通点がある以上、比較的に知から遠い面も生活にはある。それもけっして軽視することのできない重要なものなのであるが、そのほかに、どうしても知的生活の時間を加えてゆきたい。これが、とりもなおさず、生活の人間化ということなのである。」
 
私がせまくてもいいから書斎をもうけたいと思ったのは、渡部氏の影響である。
この著書以外にも多く生き方を考えさせられる著書がある。
今回、著者の思想については触れないが、私に書斎を与えてくれた人である。
 
生前に、講演前の控室でそのお話をさせていただき名刺交換をさせていただいたことがあった。
その際、お礼状がすぐに届いたときにはビックリした。遥かに私より多忙な方がすぐに手紙を送ってくれることは感動もの。
時間の使い方が徹底しているのであると思った。
 
しかし、氏は息抜きや飲酒を否定されていない。
それも必要な時間と・・・。
 
この本の中に私の心に突き刺さると言葉がある。
「あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。それはどんな本だろうか。それがわかれば、あなたがどんな人かよくわかる。しかしあなたの本に古典がないならば、あなたはいくら本を広く、多く読んでも私は読書家とは考えたくない。」
果たして繰り返し読む本が何冊あるだろうか?
 
もちろん時々広げてみる本はある。すべてではないにしろ読み返す本となると・・・。
最近、読書中に過去に詠んだ本の話題があることがある、その時書棚からその本を探す。
これが書棚の良さ、魅力。
本棚に最終的に残る本がいい本の気がする。
その点では、もっと整理できると思っている。
 

本棚の前の机

本棚の前の机
 

写真の書斎のタイトルについて

写真の書斎のタイトルについて
 
「本棚の前の机」の由来
思えば読書というものは贅沢な話だ。
新しい、または古くからの友人や先生が、いつでも傍らにいてくれ、私の知らぬ創造の世界を開いてみせてくれる。
しかも彼らは決して死なないのだ。「本棚の前の椅子 福原麟太郎」
 
ここからいただいて、椅子を机に代えた。(笑)
 
書斎の写真や本棚も少し前の写真です。整理できなく横積みが増えてしまっています。
<<榎本 義法>> 〒370-2343 群馬県富岡市七日市947 TEL:0274-63-4923 FAX:0274-63-4923